トリビアの泉

デニムの色落ちを美しく出す or 防ぐジーンズ洗濯方法とは!

どうも。デニム大好き近所です(´・ω・`)

デニムと言うと色落ちですよね。
コレが悩みの種であり魅力でもあります。

美しいメリハリの効いた色落ちを出したい方も

極力色落ちを出したくない方も覚えておいて損はない

洗濯の方法をお伝えいたします。

また「洗うと縮む」を極力防ぐ干し方も。

デニムの色落ちのメカニズムを知れば
出しやすくも防ぐことも自在ですので紹介します。


デニムの色落ちのメカニズム

デニムは元々白い糸の表面を藍染している生地です。
糸の中心まで染めないので擦れると外側の糸が削れて中の白い部分が見えるのが色落ちと言われるものです。

主なメカニズムはこの3つです。

  • 着用でしわになった部分が擦れて色落ちする
  • 洗濯時に染料が水に溶け出して色落ちする
  • 光に当たって色が抜ける

こういう生地なので色落ちが全くないデニムを作り出すのは不可能とも言われています。
※染色や加工により長持ちさせる技術はあります

一般的に売られているダメージ加工のデニムは

  • 石と一緒に洗って擦れさせる
  • 型に当てて表面をこする
  • 薬品を入れてブリーチする

などがあげられます。

これらは濃紺に比べ既に何度も洗いなどをしているので色落ち済みですがそれでもやはり色落ちはします。

一般的に着ている洋服が色落ちしにくいのは
糸その物をしっかり染めて「赤い糸」などを作り上げて編み上げている為です。

ちなみに濃紺デニムを洗濯するという事は洗濯機が青く染まります。
一般家庭では怒られる可能性あります。

またダメージ加工デニムも濃紺ほどではないですが少なからず色落ちしますので白物との洗濯は要注意。

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色落ちを早くさせる洗濯方法

メリハリのある色落ちの大前提は
濃紺の状態のデニムを

「とにかく穿くこと」

ちょっと穿いて洗うと
全体的に色落ちしていきます。
それがイイと言う方はその穿き方で。

ヒゲやアタリが欲しい!と言う人は
しっかり穿き込んでから洗濯を。

洗わないのがジャスティスと言う意見もありますが
生地的な意味で長持ちさせるためにも洗った方が良いです。

色落ちの7割は洗濯で左右されます。
先ほどのメカニズムをうまく使えば色落ちを促進させられます。

手順としては

  1. お湯(40℃前後)で中性洗剤で洗う
  2. ボタン・ジッパーは閉じて表向けで洗う
  3. 複数のデニムと一緒に洗う
  4. 表向けで日光の下で干す

コレが一番色落ちを促進します。
一部やり過ぎな面もありますがその辺は調整して下さい。

1:お湯で中性洗剤が良い理由

染料は水よりもお湯の方が落ちやすい性質があります。
色落ちで検索するとお風呂で湯を入れて・・・と出てくるのはこの為です。

この工程は全体的に色落ちを促すものです

お湯がイイから!と間違っても家庭用洗濯機で熱湯洗いはしないように・・・。
洗濯機に対するダメージがとんでもない事に。

コインランドリーであればお湯洗いできるところもあります。

洗剤は必ず使用しましょう。
皮脂汚れや脂は洗剤でないと落ちにくく
せっかく洗うのに生地が長持ちしません。

中性洗剤を使う理由はPh値の変動を防ぐため。
科学的な話ですが藍染は強アルカリ性です。

アルカリ性なんだからアルカリ性じゃダメなん?

アルカリ性は素材に対する影響が強く変色や必要以上の色落ちの可能性があるのでお勧めしません。

と言うか中性洗剤以外は少なからず洗浄力に振っているため、生地への影響を考えれば中性洗剤。

また、蛍光剤・漂白剤は色が悪くなる原因ですので入れないように。

色が変に明るくなったり白っぽくなったりします。

こだわる方はデニム用洗剤ですが割高です。

ぶっちゃけアクロンとかでも十分です。

2:ボタン・ジッパーを閉めて表向けの理由

本来閉じている部分を開けたままだと水流に引っ張られて型崩れします。

また変な部分に当たって謎の色落ちが出来てしまわないようにする意味合いもあります。

表向けにする理由は擦れる=色落ちなので表向けた方が色落ちしやすくなります。

この工程はヒゲやアタリに色落ちを促すものです

ただしある意味運任せでもあり、場合によってはおかしな部分がこすれて色落ちしてしまう可能性もあります。

それもまた一つのアジと捉えて割り切るかですね。

3:複数のデニムと一緒に洗う理由

これは単体で洗うよりも複数のデニムと一緒に洗う方がこすれる回数が増えてより色落ちが進むためです。

染料は水に溶け出すので濡れているときに擦れるのが色落ちとしては一番進みます。

色物が洗濯するとやたら色移りするのも原因はコレ

この工程はヒゲやアタリに色落ちを促すものです

4:日光の下で干す理由

※これは賛否両論ある行為です。

インディゴは日光に当たると酸化して色が抜けていきます。
なので日光に当てると色落ちと言うより色抜けします。

徹底的に色を変化させたい人はこれでもいいですが
インディゴらしい鮮やかなブルーから少し明るさがでます。

この工程は全体的に色落ちを促すものです

色落ちを防ぐ洗濯方法

簡単に言えば真逆の事をすればいいことがほとんど。

手順としては

  1. 洗濯は水で中性洗剤がベター
  2. ボタン・ジッパーは閉じて裏返し
  3. 単品で洗う
  4. 日陰干し

1:水+中性洗剤がベターの理由

温度が高くない方が染料が出にくいから。
かと言って氷水使う必要はありませんので普通に洗濯機で。

中性洗剤が良いのは色落ちの方でも説明した通りです。
色落ちを守るためにも中性洗剤で。

2 and 3:裏返しで単品の理由

ボタン・ジッパーは型崩れ防止なので必ず。
裏返すのはもちろん擦れる可能性を極力減らすためですね。

単品なのも裏返してしまえばあまり関係ないような気もしますが、少しでも擦れる可能性を減らすなら単品。

ぶっちゃけそこまでこだわらなくても大丈夫。

4:日陰干しの理由

もちろん色抜けを防ぐためです。
これについては色落ちさせたいという人でもこうやってる人が多いのではないでしょうか。

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デニムが縮むのを極力防ぐ干し方法

デニムって洗濯すると

あれ?なんかめっちゃ縮んでない?

と不安になる程にキュッと縮みます。

これについて深く解説すると専門的なので
簡単に織り上げ方の問題だと思って下さい。

ウエストだったりの横への縮みは
一度洗濯済みの物でしたら穿いているとまた元のサイズに戻ります。

しかしレングスの縦方向には普通に穿く分には中々負荷が掛からないので伸びにくくなります。

それは干し方ひとつで少し改善できます。

その方法は

「ウエストを下にして干す」

もし可能ならピンチの多くついているタオルとか干すヤツを使うとなおよし。

※風呂場で撮ったので画質はお察しください|д゚)

裾を広げるようにしてこんな感じで隙間を作れば風通しもよくなって

乾きやすくもなるため時短になります。

こうすると縮みにくい理由は生地量の多いウエスト部分に水分が集まり重さで縮むのを和らげるからです。

なおマニアックなものでリジット(※)と言う物がありますが、それは洗濯で1インチは縮むと思って下さい。

※リジットとは
ノンウォッシュ、生デニムとも呼ばれます。
通常は製品として売られるときには1度洗ってありすでに既に縮んだ状態での物です。

対してリジットはそれがされていないため洗濯すると相当に縮みます。
洗濯機が青く染まっても構わないデニムマニア向けです。

とっても奥が深ーいデニムの色落ち。
落としたい人も落としたくない人もこれを覚えておくと非常に役立ちます。

ちなみに自分は
水で表向きにデニム用洗剤で複数のデニムと洗って日陰干しです。

全体の色落ちは抑えつつヒゲやアタリの出やすい洗いです。

またはコインランドリーで乾燥までやってしまうですね。

これはデニムデザイナーの林芳正氏がやってる洗濯方法.
デニムは作業着と言うアメリカナイズな思想です。

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